後半、二人のやりとりが分かりにくいな〜と気になってたので、この際がっつり補足しちゃいます。

黄瀬の部屋で初めて帝光のことを聞かれた場面、黒子っちは結構緊張してます。
聞いてほしくない、とまではいかないけど、一人で頑張ってたときのことだから、
優しくされて弱いところを見せるのが怖いのと、
それ以上にもう気を緩めていいかなって揺らいでる自分が怖いんですね。
葛藤と、最後の意地が絡み合って(力を抜きたいのと込めたいのの攻防戦が)身体的には震えとなった感じです。
黄瀬もその緊張と理由は大体察してます。大体。

でその後、黒子っちは自分をじっと見ると落ち着くらしい、と分かってて
黄瀬が目を開けさせなかったのは、そんな頑張ってまで見ないでいいよって
言いたかったのね。あの黒子っちは苦しいときほど一人で乗り越えようとするから、
頼ることを覚えて欲しかったのです。

あと感想をいただいて皆さんすごいな〜と思ったので、言葉を借りながら補足させていただくと。
黄瀬の黒子っちへの最初の感情は超〜純粋なもので、友情とか恋愛とかそういう枠で考えてないのです。
恋愛感情を持ったのは、シチューまんかじってるのを遠くから見たときが初めてです。
それまでは無自覚でもなく、ほんとに友情なんでした。
黒子っちは恋愛感情を持ってるから、その違いが分かってしまって苦しいと。

あとこれは私が書くときの黒子っちとしてですが、
黒子っちは一人で泣かないことにしてます。特に恋愛ごとでは。
一人で泣くのって「女の子」だなあと思ってまして。悪い意味ではなく。
感動の涙、悔し涙、無自覚に出てしまった涙、など例外も
たくさんありますが(悔し涙とかはむしろ大いに流してほしい)、
悲しいや寂しいを基に一人で泣くのって、浸らないとできないんじゃないかなと。
寂しがる男の子は大好物ですが、しかし泣くほどには浸らず、堪えてほしいなと。
特に黒子っちは黒バス一の男だと思ってるので!
同じくうちの黄瀬も、一人の時はあまり泣かないです。
あの子こそ一人のときほど冷静そうだから泣かないような…。
黒子っちの前では目溶けるくらい泣くけど。だって出てくるんスもん。
止めどもなく悲しくなったり、不意を突かれたり、優しくされて泣くのは相手がいるからで、
それは人間だから泣いてもいいと思うの。それが素晴らしいな〜と思うのです。

それにしても私は名前を呼ぶというネタが好きすぎるなと、
これまで書いたものを振り返って思いました。
手紙やメールものも好きですね〜。目の前にいないけど存在を感じるし、
文字という目に見えるものになってるのが特別だと思う。
和歌も当時はお手紙ですもんね。あの文化大好きです。

と、語ってみました。
ほんとに、読み込んで下さる方の洞察や解釈が素晴らしすぎて、
いつもこちらが恐縮するほどです。
どうもありがとうございます。この場で改めてお礼を。
(2013/12/18)