溶 け る 色


新しく仲間に加わったコックが一番懐いたのは、意外な事にGM号で最も無骨な剣士だった。

最初の頃、二人は全く気が合わないようで、毎日喧嘩ばかりしていた。無理も無い。傍から見ていてもあの二人じゃー合わないだろうと思った。水と油。もしくはハブとマングース。二人ともそれぞれはいい奴なんだが。お互い馬鹿に強いからちょっと競り合う度に船が大きく壊れるのには困った。

だが、その内すぐに二人は余り喧嘩をしなくなった。きっかけの場にウソップは偶然居合わせていた。
ゾロが刀の手入れをしていた。これをやっている時サンジは手を出せない、いや、足か。ピンと伸ばした背筋と、真剣だが穏やかに澄んだ目。ものぐさで無器用な男らしくもなく、ゾロは意外に繊細な手つきできっかり毎日刀の手入れを行っていた。
見ていても楽しくも何とも無いが、ウソップは暇だったので近くでそれを見ていた。ウソップが話す事にも、ああ、とか、おう、とかしか答えない。一応聞いてはいるようだ。指向を変えて質問してみる。

「それってよー・・・毎日手入れしなきゃなんねェもんなのか」
「ん?ああ・・・海の上だからすぐ錆びるし・・・毎日油がつくからな」
「油?」
「人間のな」

ニヤリと笑うと初めてウソップの方を向いた。思わず腰が引けたウソップを見てくっくっと笑うと再びゾロは穏やかな顔に戻り、刀に粉を振るったりし始めた。
そうだ、ゾロはよく笑う男である。元々見かけ程無愛想な人間ではないのだ。それがあのガラは悪いが根は優しいはずのコックの前じゃ、何ともつっけんどんな態度を取る。毎度ふっかけるサンジに原因があるのかもしれないが、それにしても不思議だ。
何でだろうなーと、ウソップが船が壊れない為の打開策をうんうん思案していると、当のサンジが飲み物を盆に乗せてやってきた。

「よう」
「おお!ちょーど冷たいものが飲みてェなーと思ってたとこだったんだ」

そうだろう、そうだろうとサンジは頷いて、ゾロの分も黙って近くに置いた。オレンジ色に透ける水の中で、気泡がキラキラ弾けている。このコックの出すものは何でもうまい。お茶一杯でも、今までナミが淹れてくれていたものとは段違いだ。勿論言った事は無いが。
そのままナミの元へ去るかと思われていたサンジは、ウソップの予想に反してその場に座りこんだ。
時々煙草をふかしながら、ゾロの手元と刀をじっと見ている。刀なんて滅多に見ないから、珍しいのかもしれない、とウソップは思った。サンジがゾロの近くで大人しくしているというその光景の方が余程珍しいウソップは、そうっとサンジの顔を盗み見て、思わず吹き出しそうになった。角度を変える度にぎらりと光る、刀を見つめるサンジの顔つきは、どこかぽかんとしていて子供のようだった。何だ、こいつ実はゾロの事が気になってるんじゃねェのか、とウソップは笑い出したいのを抑えながら思った。それなのに寄ると触ると喧嘩を仕掛けるなんて、俺より2つも上の癖にとんだガキだ。
ゾロはと見ると、別段サンジが居るのを気にするようでもなく、ぽんぽんとたんぽぽの綿毛みたいなので刀を叩いている。妙に老成しているように見えるが、さてはこいつもガキだな、とウソップは思った。別に嫌いでも何でもない人間なら喧嘩なんかいちいち買わなければいいのに。
ゾロはウソップには何を言われても気にしない。あしらうばかりだ。ナミ相手には黙る。時々飲み比べをしたりなんかもしている。ルフィの言う事は大抵聞く。からかわれると、馬鹿、と言って一発殴る。それだけだ。ムキになって本気で喧嘩をするのはサンジが相手の時だけである。

馬鹿だなあと興味深げにウソップが見守っている内に、ゾロの刀の手入れは終了した。
刀をさんさんと船の上で輝く太陽にかざして、うん、とゾロは頷いた。どこがどう違うのかよく分からないが、そう言われるとさっきよりも何となく少し鋭そうに見える。サンジが刀をあんまりにも興味津々に眺めるもんだから、ウソップも段々刀が美しく見えてきた。その反面、ゾロが持っているからそう見えるのかもなとも思った。
キン!といい音を立てて刀は鞘に仕舞われた。即座に寝る体勢に入ろうとするゾロに、慌てて声を掛ける。

「なあ」
「ん?」
「それさー、ちょっと俺にも見してくんねェか?ちょこーっと」
「はあ?別にいいぜ」

ゾロはあんなに丁寧に手入れをしていたのに、案外ぞんざいな手つきでウソップに刀を寄越した。断られるかと思っていたウソップはちょっと嬉しくなった。

「ホラよ」
「おお!サンキュー。抜いてもいいか?」
「いいけどよ・・・海に落とすなよ」
「おう」

まさかこの位置で放り投げもしないのに海に落としたりはしない。
確かこれは友人の形見だと言っていた。おそるおそる刀身を鞘からゆっくり引き抜くと、鋭い刃が太陽の光を受けてきらめいた。

「なるほどー。こいつはよく切れそうだ」
「分かんのかよ」
「いや全然分かんねェけど。はっはっは」

ウソップはゾロの強さを知っている。持ち主が強いなら刀も強そうだ。恐ろしい程強そうだ。人間はそれに惹かれる。ウソップも例外ではない。怖いから触りたい。見たい。ゾロもそれを知っているからウソップに刀を貸してくれたのだろう。
ほぉー、とかおぉー、とか何とか言って、刀を引っくり返したり指でちょん、とつついたり撫でたりしていると、横に居るサンジもいつの間にかそれに見入っている事に気付いた。注意深く、でも余り見入っているのを悟られないように興味無さ気な顔をして刀身をじっと見ている。
それに気付いたのか、ゾロが寝る体勢のまま声を掛けた。

「お前も触りてェか」
「え」

サンジは勢い良くゾロを見て、それから何故か少しばつの悪そうな顔をした。ゾロは全く気にした様子は無い。しかももう目を閉じている。

「いいぜ。触りてェなら触っても。俺は寝る」
「おう・・・」

サンジがちらりとウソップを見たので、刀を、ん、と差し出してやると、また彼はばつの悪そうな顔になった。
それから顔を少し引き締め、慎重な手つきで受け取る。
サンジは黙って刀を半分くらいまで抜くと、暫らくの間それに見入っていた。みゃあみゃあと頭上でカモメが鳴いているのに、サンジの周りだけが静かだった。
少ししてからそれをぱちんとまた慎重な手つきで鞘に戻すと、ゆっくりその鞘を撫でるような仕草を見せた。

「へへ」

顔を綻ばすとコックは笑った。余りにも自然で嬉しそうな顔だったので、ウソップは驚いた。そして唐突に、ああコイツは刀を触れた事が嬉しいんじゃなくて、刀に触らせて貰えた事が嬉しいんだな、と理解した。それはしっくりくる考えだった。
はっと気付いてゾロを見ると、いつの間にか目を開いてサンジを見ていた。ゾロもまた、やや驚いたような面食らったような顔をしている。
あー、何だ。いがみ合ってる人間でも、相手のいつもと違う側面を見ると、がらりと見る目が変わったりする。だから、この二人ももう喧嘩はなくなるんじゃねェか。ウソップはその日そう考えた。もしかしたら、もうとっくに違う側面なんて知っていたのかもしれないが。

ウソップの考えた通り、その日を境に二人の喧嘩はぱたりと止んだ。それどころか急に仲良くなった。まあ同い年の人間だから、考えたら自然な成り行きである。仲良くならない方がおかしい。今まではその分プライドやライバル意識が多く働いていただけだろう。
ゾロとサンジはあれ以来よくラウンジで酒を飲み交わしたりしている。ゾロが刀の手入れをしている時には、必ずと言っていい程、サンジも側に居る。手入れが終わってもゾロはすぐには寝ない。サンジと何か一言二言交わして、笑ったりなんかしている。サンジも笑っている。年下の自分が言うのも何だが、年相応の笑みだ。この前甲板でゾロの隣でサンジもすやすや寝ているのには驚いた。夕飯の支度をする時間になるとサンジだけが勝手に起きて何事も無かったかのようにラウンジに向かう。ゾロが先に目が覚めた時は、ぼーっとしたまま、サンジの頭を撫でたりなんかもしている。今までの喧嘩が嘘のように二人は仲が良かった。
我らが優秀な航海士もこれには驚き、ウソップの腕を掴んで、ちょっとちょっと、どうしちゃったのあいつら、なんて訊いてきた。
さあ。それはともかく船が被害を受けずに済むのは大変ありがたかった。この馬鹿、とどちらかが言ってもゾロもサンジも笑い合っている。喧嘩は始まらない。


そんなある日、デッキチェアーで新聞を読み、株がどうのと不満を言っていたナミが急に立ち上がって叫んだ。

「嵐が来るわ!急いで用意して!!」

航海士の判断は絶対である。特にナミのは。ウソップは、ナミより優秀な航海士は世界中を探しても居ないんじゃないかと思っている。
すぐにそれぞれの船員に指示が与えられ、全員が慌てて配置に着いた。
と、そこでウソップの目に豆粒が海の遠くに見えた。ゴーグルを付ける。はためく黒い旗。

「海賊船だ!!」
「え!?」

たった5人で全員のGM号に向かって、巨大な船が近付いてきていた。大きな帆は風を一杯に受け、あっという間に海賊旗に描いてあるドクロまでがはっきりと見える距離に接近した。船の正面に付いている大砲が出てきてGM号を標的に捕らえた。

「危ねェ!!」

ナミが短い悲鳴を上げる。飛んできた弾は船まで届かなかったが、ちっぽけな船体を大きく揺らした。高々と波しぶきが上がって全員がびしょ濡れになる。

「あーもう最悪!すぐに嵐が来るのにあいつら馬鹿じゃないの!」

優秀な航海士は敵船を馬鹿だ馬鹿だと罵ると、すぐにルフィとゾロに新たな指示を与えた。といっても与えるまでもない短いものだが。

「容赦は一切要らないわ!あっちが船寄せてくる前に5分でちゃっちゃとやっちゃって!!いい?5分よ!」
「おう!!」
「5分も要らねェだろ」

ルフィはゴム腕をグイと伸ばし、ゾロは助走をつけてから側板を飛び越えて敵船に乗り入れた。
まさかこの距離で飛び乗ってくるとは思っていなかった奴らは、目に見えて慌てている。かかれ、かかれっ!という焦った声まで聞こえるようだ。

「ナミさーん!俺は?俺は?」
「サンジ君とウソップは一緒に舵取って!!10時の方角に全力で回避!!」
「了解!」

二人でラウンジに駆け込もうとした時、頭上が突然ふっつりと暗くなった。黒い雲が見る間にGM号を覆っていく。

「何してるの!早く!!」
「お、おう!」

敵船はもううちの船とほぼぴったりくっついている。あちらさんも突然の悪天候に慌てているようだが、戦いをここでやめる訳にもいかない。サンジと二人で舵を取り、程無くして風が吹き、雨が勢い良く降り始めた頃――。

「キャア!」
「どうしたナミさん!!」

サンジは慌ててラウンジを飛び出していった。
いつの間にか乗り込んだ敵がナミに剣を振るっている。必死に棒を使って応戦しているナミを見て、サンジは素早く敵の振り回している大振りの剣を蹴り飛ばした。続いて男も海へと蹴り飛ばす。

「サンジ君!後ろ!!」

慌てて振り向いたサンジの頭上に剣を振り下ろそうとした男は、次の瞬間ゾロに斬られて声も無く崩れた。

「ゾロ!!」
「ナミ、お前は中入ってろ!」

そう言い残すとゾロは再び敵に向かっていった。敵は次々とこちらに乗り込んでくる。

「埒が明かねェ」

チッと舌打ちしたが、ゾロがこっちで、ルフィが向こうの船で大暴れするので、敵の数はどんどん減っていった。それに比例するように風も強くなる。甲板は血よりも雨で濡れ、船体は大きく傾き始めた。再びサンジと舵を取るが、重くてなかなか動かない。ナミの叫んで次々に指示を出す。
やがて、敵の中でも強い奴だけが残り、ゾロとルフィも先程までのようにはまとめて吹っ飛ばす事は困難になってきた。
敵船からGM号に渡された橋の上でゾロと敵の剣士が戦っているのが見えた。両方の船体がぐらぐら揺らぐのに、ゾロもその相手もものともしないようだ。強い剣士というのは時々化け物なんじゃないかと思う。
ゾロの刀の切っ先が相手の腕を掠めた時、こちらの船の甲板に倒れていた雑魚の一人がゾロに向けて銃を撃った。ゾロは体を捻って避け、慌ててナミがそいつにとどめの一撃をくれてやる。
ルフィが腕を伸ばして敵船から帰ってきた時も、ゾロはまだ戦っていた。お互い引く気は無いようだ。

「ゾロ!もういいから帰ってきて!!」

ナミが叫ぶが届かない。ゾロは風が吹き荒れ、雨が激しく叩きつける中でぎらついた目をしている。

「ゾロ!!」

分かっている。ナミの声が聞こえていない訳ではない。引いたら死ぬのだろう。倒すまで戻れない。
これ以上舵を取る訳にはいかないので、ウソップとサンジも一旦ラウンジから出た。
ルフィは、ゾロー!やっちまえー!などと声援を送っている。
皆が見守る中、敵の剣がゾロの腹を横薙ぎに抉った。

「ゾロ!!」

ウソップが叫んだ所で、一瞬ぐらついたゾロの体は力を取り戻したように構えを取り、刀を斜めに振り下ろした。
相手の剣士が海に落ちる。ゾロが息を吐きながら急いでこちらに戻ろうとした所で、敵船から銃弾が放たれた。
ナミが再び悲鳴を上げた。一発避けたところで、ゾロの足が滑り、続けて撃たれたもう一発が脇腹を掠めた。
風が吹き、二体の船は音を立てて離れていく。やたらゆっくりとゾロの体がその間に落ちていくのが目に映った。
サンジが何事か叫んだのが聞こえた。黒く、光を発さない空は怒り、波が大きく上下する。ゾロの周りの海が血で染まり、波ですぐにかき消される。
ナミが何か言うが聞こえない。ルフィが舵を取ったが、ゾロは見る間に遠ざかり、小さく粒みたいな頭はやがて波間に沈み、見えなくなった。
体から、ゆっくりと血の気が失せていくのを感じた。




ゾロが意識を取り戻したのは5日後だった。
あの敵襲の後、サンジが嵐の中ロープを手に海に飛び込んで、ロープが足りなくなるくらいの位置でやっとゾロは見つかった。引き上げられたゾロは長い間海の中に居たというのに血まみれだった。敵の剣も銃弾も、思ったよりずっと深く抉っていて、全然血が止まらなかった。冷静なナミはいつになく混乱し、包帯の上から自分の両手で傷のある場所を押さえつけ、どうしようどうしようと震える唇で呟いた。アーロンパークで泣いていたように、ナミは泣いていた。自分が何もできないのが悔しかった。ルフィは黙って、ただ、いつものように「ゾロだ。大丈夫だ」とだけ言った。相変わらずどこに根拠があるのかは分からなかったが、妙に信憑性があった。ゾロが死ぬ訳無い。
ゾロが目を覚ました時、ウソップはちょうど様子を見に女部屋に来たところだった。何か言おうとするのにも構わず、慌てて部屋を飛び出して皆を呼ぼうとした。あんまり慌てたので階段で派手に転んだ。音と悲鳴を聞きつけて皆がやってきた。
ゾロはさすがにいつもよりは元気が無かったが、まあどうせいつも無口で大人しいんだ。ナミは自分が手当てしたゾロの腹をバンバン叩き、ゾロに怒られた。ルフィは笑っていた。ウソップは泣いていた。
一番泣いていたのはサンジだった。物凄い勢いだった。あんなに泣いた人間を見るのはウソップは初めてだ。
普段クールな男を気取って、最近はずっとゾロに対して笑顔ばかり見せていたサンジは、ルフィもが驚く程の勢いで皆の前で子供のように大泣きしていた。ゾロも驚いていた。
ウソップやナミが泣き止んでも、ずっとしゃくり上げているサンジの腕を引っ張って、ゾロは背中を叩いて宥めた。そうするとサンジは益々泣くので、ゾロは困っていた。はっきり言って皆困っていた。そろそろ晩飯だし、ルフィが腹減ったと騒ぎ出す。ゾロも5日振りに起きたばかりで、もう少し休んだ方がいい。

「泣き過ぎだテメェ。限度ってもんがあるだろ」

ゾロがそう言ったが、サンジはもう声も出ず、喉から変な音ばかり出してしがみついていた。

「ひ・・・」
「あ?」
「っひ、ぬかと、っく、おも、おもった」
「・・・」

死ぬかと思った。

そう言ってサンジは再びゾロの胸に顔を埋めておいおいと泣き出した。きっともうゾロの服はサンジの涙やらでびしょびしょだろう。

ゾロは何も言わなかった。ただ、その細めた目の色がゆっくりと溶けていくのがウソップに見えた。




それからゾロとサンジは再び喧嘩をするようになった。朝から晩まで寄ると触ると喧嘩ばかりしている。

「やめろーっ!!お前ら船を壊すな!!」

ウソップの悲鳴は二人には聞こえていない。
原因は物凄く下らない事ばかりのようだ。「おい眉毛」とか「おい腹巻」とか罵り合っては「ウラァ!!」と互いの手足が出る。

「へっ、随分と目に優しい頭してんじゃねェか。甲板で光合成してろクソボケが」
「おうよ。テメェも今日は一段と巻いてんな。もう一巻き増やしてやろうか」
「っ死ねェ!!」
「オラァ!!」

止めに入ると巻き込まれて死を見る。二人の喧嘩はナミの鉄拳制裁が入るまで終わらない。
ちょっと前まであんなに仲が良かったのに全く持って分からない。今日も目が合っただけで、「ケッ」「チッ」とそっぽを向く。二人ともガキな所は変わっていない。
互いの暇な時間でも、全く接触は無いようだ。サンジはもうゾロの隣で昼寝したりしないし、ゾロも寝ているサンジの頭を撫でたりする光景は見られなくなった。
その代わり、男部屋で夜中に時々ウソップが目を覚ますと、ゾロとサンジが小声で何か話し合っているのが聞こえる。会話の内容はよく聞こえないが取るに足らない事ばかりのようで、時々笑い声なんかも混じる。暗闇の中、ゾロがサンジの頭を撫でるのが見える。たまにサンジも撫でる。小さな声でひそひそ話してはくっくっと笑う。そして小突いたり耳を引っ張ったりしている。
何だ。あいつらやっぱ仲良いんじゃねェかと、それを見てホッとする。
暗くて見えないが、ゾロの目はあの時のようにきっとじんわりと溶けた色をしているに違いない。
たまにハンモックが二人分空いている事もあるが、どこで何をしているのかはウソップが考えなくてもいい事だ。
















うおぉぉサンジがかわいい・・・!おいおい泣いててもちゃんと男の子なのにかわいい。
サンジにはこういう風に感情全開で泣いてほしいです。彼はそういうことができる強い子だと思う。
喧嘩しててもくっついて寝てても、この二人がセットなら何しててもいい、永遠に仲良くあれ、と願います。
何ていうか安芸さんのお話は、必要以上に語られないのに必要なところは全部あって、それぞれのクルーの気持ちとかが言われなくても滲んでくるようで、そういうところが大好きなんです・・・!
安芸さん、前作に引き続き、ありがとうございました!
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